新築マンションの発売戸数が減少を続けています。不動産経済研究所の調査によると、2007年に首都圏で発売された新築マンションは6万1021戸で、前年比18.1%の大幅ダウンとなりました。1998年以来、9年ぶりの低水準です。

今年の市場予測では5万4000戸程度とさらに減少する見込み。その予測通りになれば、93年以来、15年ぶりに6万戸の大台を割り込み、大量供給時代が終焉を迎えることになります。各方面で指摘されているように、建築基準法改正に伴う確認申請手続きの厳格化による混乱が供給の激減を招いたことは明か。昨年8月から新設マンション着工戸数が2桁台の大幅減を続けており、9月には86%ダウンという異常な数値を示しました。
着工から販売開始までは数ヶ月から半年程度といわれていますので、少なくとも品薄状態が今年の春までは続くと見られます。
供給動向を地域別に見ると、これまで減少傾向が続いていた東京都区部だけはやや盛り返して増加に転じるものの、都下や神奈川は10%弱の減少、埼玉は20%超、千葉は35%超の大幅な減少になりそう。郊外の売れ行きが芳しくないため、供給に慎重になっているのかもしれません。2000年のピーク時に比べると、いずれも6〜7割の水準です。
一方、販売価格は昨年前半に急騰し、7月には5000万円を突破。年平均では4600万円台と前年比で10%以上のアップとなりました。地域別では、東京都区部と神奈川が2桁台の上昇なのに対して、都下や埼玉では1〜2%の微増に止まっています。千葉でも、平均価格は10%アップとなりましたが、単価では5%増に満たない動き。やはり、東京都区部が牽引していくといえるでしょう。

今後の動きが気になるところですが、07年後半には、売れ行きのバロメーターである契約率が大幅にダウンし、価格上昇圧力が弱まっています。10年近くも好調の境目とされる70%以上をキープしてきましたが、8月以降は60%台に落ち、12月にはついに59.3%まで下がっています。60%を下回るのはバブル崩壊直後の92年2月以来のこと。
地価や建築コストのアップを受けて原価は上がっていますが、それを販売価格に転嫁するのは厳しい状況です。都心部の地価高騰もピークを打ったという指摘も強く、消費者が買い急ぐ様子もありません。
しばらくは大幅に値上がりする可能性は低いといえるのではないでしょうか。 |